ラグビーワールドカップで日本中が盛り上がりました。
実はワールドカップで見た15人制のラグビー以外に、7人制のラグビーというものが あります。
そしてオリンピックでは、7人制のラグビーが採用されています。
そこで、7人制のラグビーと15人制のラグビーでは、ルールのどこが違うのか 調べてみました。
調べてみると、ルールの違いは殆どおなじなのに、もっと大きな違いがあることが分かりました。
そこで、ルールの違いも含めて、7人制ラグビーと15人制ラグビーの違いをまとめてみました。
Contents
7人制ラグビーと15人制ラグビーの違いを調べてみた
7人制ラグビーと15人制ラグビーの 大きな違いについて、まとめてみると。
7人制の場合は、コンタクトやぶつかり合いを避けて、相手をスピードやステップで振り抜くプレーが多くなります。
つまり、普段見ている15人制のように、すぐ固まりあうというプレイが少なくなります。
バックスだけでなく、フォワードの選手も速さと運動量が必要になります。
あえて言うなら、15人制は肉弾戦が主体。
7人制は、スピードが主体。
こんなイメージに捉えると良いでしょう。
グランドの広さは15人制と変わらないんですが、密集プレイが少ないぶん7人制の方が 、見ていてゲームの進行状況が分かりやすいです。
7人制は試合時間が短いので、 1日に2~3試合することが可能です。
オリンピックや世界大会でも 3日程度で試合は終わってしまいます。
7人制は15人制と同じ広さのグランドを使うぶん、
攻撃側には 大きなスペースが 与えられ、とうぜん防御側の守備範囲が広くなる
という事になります。
これは、裏を返せば相手の防御の裏に出ちゃえば、一気に相手ゴールまで走りきることも出来ちゃうんですね。
ということは、15人制と比べてボールをキープするということが重要なポイントになります。
その分、キックはほとんど行われなくなります。
固まるよりも走り回るって感じですね。
そして、人数が少ない分、選手一人一人の能力が試合に大きく影響を与えるようになります。
試合時間もさることながら、ゲームの進行やプレイ時間が大きく変わるわけですね。
15人制も7人制もグラウンドの広さは同じ!
15人制でも7人制でも、ラグビーの試合が行われるピッチは100m x70mと同じです。
これって素人目に見ても、一人一人の守備範囲が とっても広くて、大変そうだというのは分かります。
でも15人制だとボールを持ってもすぐタックルされて 前に進めないというのは、よく見られます。
これが7人制になると相手の隙間が多いので、かなり動き回るんじゃないかということは、容易に予想着きますよね。
ボールを持ったら 相手選手がいない隙間を狙って走れば、そのまんまトライできるんじゃないかと思えますよね。
そのぶん、選手一人一人の守備範囲や運動量がめちゃくちゃ増えるって言うのは、容易に予想できます。
15人制と7人制には試合時間・試合数に大きな違いが!
15人制ラグビーは、一般的には40分ハーフで 前半後半で80分の試合が行われます。
これって結構疲ちゃいますよね。
そこで、選手の休養のために試合の間隔は大体一週間ぐらい 開けます。
7人制の場合は1試合7分ハーフで 前半後半合わせて14分と、15人制と比べるとかなり短い試合時間となっています。
ただし、決勝戦の場合は10分ハーフで行われる場合が多いです。
しかも、1人で走ってる時間が15人制と比べると極端に長いため、あっという間に試合が終わってしまうような感覚になります。
もっとも、試合時間も極端に短いわけですけどね。
7人制の場合は一試合の時間が短いので、1日に2~3試合行われることが多いで。
その場合は、試合の間隔は3時間ぐらい開ける位で、次の試合が始められます。
15人制で行うラグビーワールドカップは、大体1ヶ月ぐらいかけて行われますけども、7人制で行われるオリンピックの場合は3日ぐらいで終わります。
ものすごく、スピーディーですよね。
7人制ラグビーの見所とポイント
15人制でも7人制でも、グラウンド広さは同じで基本的なルールは大きく変わるところはありません。
得点のとり方や反則の対応などについても同じで、7人制でもボールを前に落とすことはできません。
それでも、人数が少ないという点では異なるルールが、いくつか存在します。
まずスクラムですけども、15人制の場合は スクラムは8人で組みます。
でも、7人制では7人しかいないので8人で組むことは無理です。
そこで7人制の場合のスクラムは、3人で組むことになります。
これじゃぁ、迫力にかけると心配になりますが、スピードを重視する7人制では、スクラムを組む機会は少ないのです。
ペナルティゴールなどの時のキックですけども、15人制の場合は ボールを地面にしっかり置いてからキックします。
7人制の場合は、そもそも時間がスピーディに地面にワンバウンドさせてからキックします。
ここら辺が大きな違いとなっています。
同じ大きさのグラウンドで、人数が半分以下の7人制では、プレイ時間も大幅に短いので そもそもスクラムを組むという機会も少ないです。
どちらかと言うと相手の隙を突いてボールを持って 走り回る場面が多くなりがちです。
7人制のラグビーの場合の見所といえば、ボールを持った選手が相手の隙を突いて走り回るダイナミックさではないかなと思います。
ゲーム時間も短いので、どこでボールを確保して相手をどうやってかわしてトライするか?
その辺が7人制ラグビーの、見どころとポイントじゃないかなと思います。
なぜ15人制ではなく7人制がオリンピック競技になった?
国際オリンピック委員会では
- 運営のコンパクト化
- 男女共同参画
- 様々な国や地域を含めた 国際化
これら三つを 大きなコンセプトとしています
7人制ラグビーの場合
- 試合時間が短いこと
- 男女とも参加しやすいこと
- 強いチームと弱いチームの差が出にくいこと
これらの7人制の特徴が、国際オリンピック委員会の求めるコンセプトとマッチしたからではないでしょうか。
時間が短いということで、観客の方も1日の間に2~3試合見ることができて、より沢山楽しめるのが大きなポイントと思います。
また、男女問わず参加しやすく、特定の国だけが 毎回勝つというのも避けられるという点では、オリンピックの趣旨に見事にマッチしたんだろうと思います。
7人制ラグビー ルール 違い まとめ
7人制のラグビーと15人制のラグビーの違いを色々と見てきましたが 、試合を行うグランドの広さは同じなのに、試合に出る人数が半分以下と言う、一瞬えっ?と思う大きな違いがあります。
そのため、一人一人の選手の守備範囲が15人制に比べて単純に倍あると言うことになります。
また試合時間が15日制の80分に対して7人制は14分で終わる、ゲームのスピーディさ。
同じ面積のフィールドを、半分の人数で戦うって、見た目以上にハードのような気がしました。
オリンピックでは、7人制のラグビーを採用していることもあり7人制ラグビーも、もっと普及すると日本の「にわかファン」も、もっと増えてるかなと思います。